世界一コンパクトな6×6中判スプリングカメラと言われるフォクトレンダー　PERKEO Ⅱ Skopar 80/3.5 付きです。 父の影響で私もフォクトレンダーにはまり、かなりのデッケルマウントレンズを集めました。 当時も山岳写真が好きでしたので、コンパクトなPERKEOのヴァスカー付きではなく、Skopar付きを探していました。 7年に渡るヨーロッパ勤務で、よく立ち寄っていたカメラ修理店で見つけましたが、『訳アリ品』と言われました。 理由は、このカメラの背面のフィルムカウンターのセットレバーが紛失している状態で前オーナーから買い取りに出されたそうで、別のカメラからのレバーを代用して修理する予定と説明されました。 コレクションの対象としてのカメラであれば、オリジナルでない部品が混じっているカメラは、個人的には一切容認出来ない性格なのですが、これは実用で使いたいと思っていたカメラなので、レバーが別のものでも、機能すれば良いと思い、修理完了まで取り置きをお願いしました。 そして、どうせ実用にするなら、ポケットの中で引っかかるアクセサリーシューも外してもらって、スマートな形でネジ穴を隠してくださるようにお願いしました。 数日後、出来上がりを見て納得し、購入しました。 （外されたシューとネジもきちんと渡してくれました） 軍艦部にキズはありますが、ボディに目立つ打痕や凹みはありません。 シャッターは、室内常温では全速稼働していますが、スローシャッターなどは途中で止まったりはしませんが、1秒などは少し長いです。（購入したのは20年以上前ですから） レンズはカビやバル切れ、クモリもありません。拭き傷もあまり無いようで、非常に良い状態です。 ただ、一枚目の高屈折ガラスに0.1mm ぐらいの気泡が２点あります。 当時は気泡のあるレンズが良い新種ガラスを使った証しとも言われていたほどです。 SKOPAR の刻印の「S」の文字の当たりです。（写真でご確認下さい） もちろん、撮影結果には影響しません。 最高級のApo-Lantharなどにもよく見られます。 蛇腹の状態も目視では光線漏れなどは見受けられません。 ただ、現在１２０ロールフィルムの手持ちはなく、フィルムを入れて動作確認はできていません。 革ケースの程度は非常に良いです。 ※コメント欄続きます